都心部でもない、東京23区の端っこにある杉並区西荻窪という小さな町のコワーキングスペースfactoria。
2017年に開業した当時は、2ヶ月目で1人が入会、それからしばらくはそのメンバーさんと私の2人ぼっち。
6ヶ月目で3人入会して頂きましたが、経営的には非常に厳しくて、不安じゃない日はなくて、その度に自分の戦略は本当によかったのか、うまくいくいるのかと悩みもがいていた時期を送っていました。
ですが、今では「なぜ、こんなにすごい人達が集うの!?」と多くの方からコメントを頂ける様になり、factoriaを選んでくれて本当に有難いことだなと感じています。
そんなfactoriaに集っているメンバーの皆さんは、自分の好きなことや得意なことで起業、独立、副業されています。 そんな自分らしい生き方、働き方をしているメンバーが、現在のキャリアや働き方に至った背景や過去に悩んでいたこと、考えていたことについて、根掘り葉掘りとインタビューをするシリーズの第5回目です。 今回は、ソフトウェアアーキテクチャ業界を牽引するトップリーダーの一人でもある川島義隆さんです。 大変優しい人柄で、システム開発や設計が本当に好きなんだろうなと思う光景を多々垣間みてきました。 自分の中の「好き」を貫いている人はこういう人なんだと、川島さんのインタビューから感じ取れると思います。そこに、とても大切なヒントが詰まっていると思います。 それでは、早速、川島さんのインタビューにエントリーしていきましょう。
今、どんなことをされているのか、簡単に自己紹介をお願いできますか?
1年半前の2018年に法人設立し、現在、社員は僕一人です。
事業内容としては、人材系や広告代理系大企業からスタートアップまで7社のソフトウェアアーキテクチャ設計のコンサルをしています。
起業前はどんなことをされていましたか?当時の働き方はどうでしたか? ロボットやAIを研究する大学を卒業後、新卒で社員6000人程がいるソフトウェア設計などを請け負うSIer( エスアイヤー)に入社し、19年半間在籍していました。
会社員時代から、いろいろなプロジェクトの技術戦略立案や設計支援などをクライアント先で行っているので、働き方は今とあまり変わっていないですね。
なぜ、19年半も勤めた会社を退職し、起業しようと思ったのですか?その背景は?
実は、全く「起業」をしようとは考えていませんでしたが、徐々に会社の方針と合わなくなり、退社を選択しました。 もちろん、「転職」も考えはしましたが、いろいろな現場に関わりたいとの想いがあったので、事業会社に行くのはちょっと違うかなと。 そうなると転職先が限られることと、サンプルつくっておしまい!ではなく、プロダクト開発からしっかりと関われる転職先となると選択肢が少なくなるので、結果として「起業」に至りました。
いろいろな現場に関わっていたいと考えていたのはどうしてですか?
いろいろなプロダクト開発に携わることで、現場での経験が掛け算になったり、バランス感覚が養われ、結果として自分の勉強になるからです。
そんな関わり方をしたいし、そういう価値を提供していきたいと思っています。
起業当初から事業は順調でしたか? はい、おかげさまで順調でした。
起業当初も今も知り合いからの依頼しか受けていません。
その中でも一番嬉しかったのは、前職の社内勉強会で繋がり、その後独立した後輩の会社から声をかけてもらえたことがすごく嬉しかったですね。
起業当初の働く環境はどうでしたか?
家の近くで借りようと考えていたので、起業当初からfactoriaです。
都心部もコワーキングスペースやシェアオフィスはあるのに、どうして西荻窪だったのですか?
あわよくば、通勤はしたくないと思っていて(笑) ただ、家だと集中できないので、ほぼ迷わずに、家の近くで借りようと考えていました。
factoriaとの出会いを教えていただけますか?
検索で見つけました。
factoriaに入ってみての感想はどうでしょう?
思っていた以上に快適です。
コワーキングスペースだと気が散ったりして働けるかどうか半分疑問だったのですが、他のメンバーがテレビ会議していても全く気にならないし、適度な雑音がちょうどいいです。 一番面白いのは、異業種の人達との交流があることが面白いです。
今までの僕は、異業種の人達と繋がる機会がほとんどなかったのですが、全然知らない領域のことを知れるので、素直に面白いです。
factoriaではどんな使い方をされていますか?
ワークスペース利用が基本で、中央線MeetUPという中央線沿線で、技術勉強会を開催し、その後美味しいものを食べにいくためのグループのイベント開催も何回かやっています。
強いて言えば、イベント時に使うスクリーンの設営がちょっとやりにくいかなという感じですね(笑)、ですが、空間のつくりもあるのでね。
今、働き方やキャリアについて悩んでいる人へのメッセージを聞かせていただけますか?
企業の働き方自体も想像以上のスピードで多様化してきているので、今後、自宅近くのオフィス需要は高まってくると考えています。 僕はたまたま近くの場所に事務所を借りましたが、今のご時世で自宅近くにワークスペースを借りたい人、欲しい人が増えてきたなと、周囲の人達の話からも聞きますし、僕自身、良い選択をしたなと思っています。
僕みたいに起業する人もいるし、企業に属する会社員でも、今後ますます働き方が自由になってくると思うので、起業しようが、会社員であろうが雇用形態が変わるだけで、やっている内容は変わらないと思いますし、働き方を選択できない環境にいるのであれば、環境を変えればいいと思いますよ。
自由に楽しく働くこと自体は、企業や雇用形態の枠にとらわれることなく、自分で自由に選択できると思っています。
最後に、川島さんの夢を聞かせてください。
割かしやりたいことはできているので、そうですねー。(しばし考え中....)
前職の会社にいる後輩達やそこから独立した人達との繋がりを大事にして、もっとその輪を広げていきたいですね。
古巣繋がりのSNSコミュニティをつくっているので、そこの繋がりがもっと増えたらいいです。
川島義隆さんプロフィール
大阪大学大学院卒業後、東洋情報システム(現TIS株式会社)入社。以降Webアプリケーションを中心に、さまざまなシステムにソフトウェアアーキテクトとして携わる。起業後も「流しのアーキテクト」として、変わらずさまざまな現場のアーキテクチャ設計支援を行っている。
会社概要 社名:株式会社ウルフチーフ 設立:2018年10月4日
事業内容:ソフトウエアアーキテクチャ設計、アークテクト育成・研修
メディア 会社Webサイト:https://www.wolfchief.jp/about/
Twitter:https://twitter.com/kawasima
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